ライブ[2005/09/17・Vol.01 りんけんバンド]




まるで、海の中で踊っているよう...

 りんけんバンドを観に行った。「聞く」と言うより「観る」なのだ。もちろん、上原知子の歌声は素晴らしく「聴く」なのであるが、全体としては「観る」なのでった。
 さて、その日は小田急新宿駅で待ち合わせ、大江戸線に乗った。新宿西口駅から2つ目の若松河田駅で降りる。コンサートの開演まで時間があったので、小笠原伯爵邸でアフタヌーンティならぬ、景気づけの一杯であった。ここはスペインレストランだから、まずはサングリアを注文する。ちょっと甘いかな、まぁこんなものだろうか。次は辛目の白を一杯。あまり酔っても仕方がないので、これで厚生年金会館へ向かうこととする。
 会場は、年齢層がかなり幅広い。子供もいれば、オジーもオバーも。おばちゃんもいれば、若い女の子もいる。開演と同時に登場したのは、カラフルなコスチュームと沖縄太鼓。勇壮であり、華やかである。歌の歌詞はほとんど分からない。時々分かる単語が耳に入る。けれど、それは全く気にならない。言葉は分からないのだけど、外国語ではない、なにか心に響いてくるものがある。イヤー、サァサァー、スイスイ。自分もエイサーを踊っている。周りも立ち上がっている。アッという間の2時間であった。
 沖縄の音楽というのは、何故心に染み渡るのだろう。何か、懐かしい気がする。それは自分の中に、南国から流れてきた遠い祖先の血が流れているからなのだろうか。そして、上原知子の歌声は、澄んだ海の中の一条の太陽の光のように澄み渡る。正に別世界であった。
 この日十二分に『りんけんバンド』を堪能し、火照った心と体を冷やすために『ラテラッツァ』へ行った。ここは都庁の45階にあるサバティーニのお店だ。土曜日なのに、以外にすいていてちょっとよいかも。ここでは、ちょっと強めのスコッチを。いい気分になって、祖師ヶ谷大蔵へ行った。
 祖師谷のお店は2度目であるが、ママが沖縄出身だ。今日は、スペインに始まり、沖縄、イタリア、そしてまた沖縄。異国情緒たっぷりの一日であった。