お散歩[2002/05/09・Vol.05 切取られた山]




山は半分切り取られ、宅地造成されていく...

 能ヶ谷神社の遠景である。1年前には、この写真の右側も全て緑の山だった。よく見ると、神社の前に工事の黄色い鉄柵がある。能ヶ谷神社は、いま、正面の参道から登ることはできない。むかし細い山道だったところはコンクリートの階段となり、むかし林だったところは山肌が見えている。僕が子供の頃、宅地造成で自然がかなりなくなった。しかし、この20年くらい、この近辺では大きな宅地造成もなく、自然は保たれていた。この数年だ。家から歩いて15〜20分ほどのところで、大きな宅地造成が3カ所ある。ちょっと離れれば、もっともっとある。まるで30年前を思い出させるように、あっちこっちで開発が進んでいる。小田急線の新百合ヶ丘と百合ヶ丘のあいだ新宿に向かって左側、京王線の若葉台付近、数え上げればきりがない。まるでバブルかと思うほど、家が建ち始めている。それは、経済が復帰しはじめた証なのだろうか。
 自然破壊反対だとか、宅地造成反対だとか、僕には大きな声で言えない。今は、この現状を少しでも記録に残しておきたいと思う。と言いつつ、最近お散歩にでられない自分が情けない...



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