週間美術館[2004/02/08・Vol.04 Chagall]



誰もが微笑む絵...

 どの画家もそうだが、それぞれの時代で絵は変わる。シャガールにもいろいろな時代が、そしていろいろな絵がある。大きく影響を与えているのは、戦争・ベラ・「ダフニスとクロエ」ではないだろうか。戦争の暗さ、愛の明るさ、全くの好対照である。今回の画像は、幸せは二人で、誰もが微笑む絵と題してみた。結婚式のお祝いのカードに使いたいと思ってしまう絵だが、実物かかなり大きい。しかし、この色使いはなんとも和ませてくれる。話はちょっと変わるが、色使いという意味ではカンディンスキーもすばらしい。上野での展覧会は今月で終わってしまうが、ぜひ訪れていたいと思う。近代の抽象画はとても難解だが、音楽を表した絵とでも思えばいいのだろうか。コンポジションシリーズは、このシャガールの絵と同じように何か幸せとか躍動を感じるのは私だけだろうか。